(一財)川崎新都心街づくり財団は、田園調布学園大学(川崎市麻生区東百合ヶ丘、生田久美子学長)との間で、地域活性化や地域活動促進について連携・協力協定を締結した。8月7日に行われた締結式では、生田学長から、保育を専門とする大学としての地域活動への参加の必要性が述べられ、財団中島理事長からは、地域の活性化のために若い人の参加の必要性が述べられた。
財団と田園調布学園大学との間では、これまで、「しんゆりマルシェ」「しんゆりライブリー」などの協働活動が行われてきた。協定締結により、財団が新たに建設を推進している地域商業連携一体化センター「しんゆり交流空間 リリオス」を拠点とする活動の展開が期待される。
昨年の和光大学との連携協定締結に続き、今回は、田園調布学園大学との協定締結となり、財団としては、子育てを専門とする同大学の協力のもと、新百合ヶ丘を子育てに適した魅力ある街に育てていきたい方針である。現在、我が国の大学教育においては、学生が主体的に問題を発見し解を見出していく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が重要課題となっているが、財団は、その機会と場を田園調布学園大学の学生に提供し、田園調布学園大学の能動的学習の進化・拡大に役立つことを望んでいる。特に、「しんゆり交流空間 リリオス」の運営を行うにあたり、子育てに関する専門的知識の提供、子育てに関する地域課題の協働解決、子育て層に始まり多世代を対象としたワークショップなど大学による多面的な活動を期待している。
今回の連携協定は、以上の点から、新百合ヶ丘の街づくり活動を活性化していく一助となるだろう。